食の欧米化のせいで日本人の大腸がん件数が増えているけれど、その欧米では大腸がん件数が減っているという話を聞きました。
納得がいきません!
しかし理由は簡単、日本人は大腸がん検診を受けない人が多いんですって。
大腸がん検診は検便のような簡単な検査で済むのに!
それで再検査になったら内視鏡を受ければ早期発見ができるのに、さらに50代をすぎたら一度は大腸内視鏡を受けた方がいいという内容でした。
よし大腸内視鏡やってみよう!
結果、とんでもない激痛で途中で中断となりました。
あ!待ってください怖がらせるつもりはないんです!
なぜ激痛だったのかだけでも聞いてください!
私は子宮全摘手術をしておりその時に大腸が癒着してたんです。
そのせいで激痛だったようです。
癒着部分に行くまでは快適(?)に内視鏡も進んでました。
【大腸内視鏡】検査までの流れ【激痛体験ブログ】
数日前から繊維質のものを避ける
これについては受診するクリニックから指示があります。
検査用ミールセットも市販されてますが
白米、卵、豆腐
で乗り切れます。
当日
2リットルの下剤を気合いで飲む
黄色い水のような便がシャーシャー出るようになれば検査室へ!!
【大腸内視鏡】検査前の診察?【激痛体験ブログ】
クリニックについて早速下剤を飲むのかとドキドキ待っていると診察室に呼ばれました。
最初に診察?があるようです。
風格のある先生からなぜ内視鏡を受けたいのかを問われます。
なんとなく受けにきましたとは言えず、年齢的なこと、身内にがん患者が多いことを真面目に訴えると先生は大きく頷き
「では肛門をチェックをします(原文そのまま)」
え?
何その儀式。
心の準備もなく、いきなり階段を上り祭壇の上に。
本当に祭壇みたいにカタイ台なんですよ昇降もしない。
しかも待ってください、カーテンで見えないとはいえ
診察室のドア開けっぱなしじゃん!
オロオロする間もなく看護師(男)さんが
「ジーパンのファスナーだけおろして診察台に寝てください」
えっとお尻は出てないけど横になるのかな?
なんて思いながら固い祭壇に横になるやいなや看護師(男)が力任せに生地の厚いデニムとパンツをブリッ!と下ろします。
おろしますからねーとか、ちょっと腰あげてくださいーもなしに。
雑すぎないか?と思うまもなく何かが突っ込まれ何かが終わりました。
「肛門に異常なし(原文そのまま)」
あ、はい・・。
若干の違和感(お尻にも)を残しつつ、いよいよ下剤です!
【大腸内視鏡】下剤を飲みきる【激痛体験ブログ】
看護師さんから適量の下剤とペットボトルの水を渡されました。
どうやら日頃の便秘具合で加減されているようです。
下剤と水を2:1で合計2リットルを50分で飲み下せと。
飲みにくそうにしている方には飴を配ってました。優しさ。
ちなみに味はしょっぱいポカリなので結構美味しく飲めます。
腹腔鏡手術の時にも飲んだあの時も美味しかったっけ。
【大腸内視鏡】出し切る【激痛体験ブログ】
効かないなぁと思っていてもそのうち面白いように出てきます。
準備できたら看護師さんにトイレの中身を見てもらいいよいよ検査です。
恥ずかしい!と少し思いましたが仕方ない。なによりもよおし始めるとそんなことどうでもいい。
ちなみに効きすぎて内視鏡室からもトイレに行きました。
水状の便なのでこれ検査中に漏らさないのかなぁと心配しましたが大丈夫です、漏らします。
出しちゃう前提で準備がされてます大丈夫です。
【大腸内視鏡】ヨレヨレの変なモノを履く【激痛体験ブログ】
デリケートゾーンは丸出し
下着の上にこれを着てくださいと渡されたのは謎の布切れ。
のちに丸ごとめくられるので本当なんのために履くのかわからない。
検査の時デリケートゾーンは丸出しでした。丸出し。
配慮してくれるクリニックはそう主張してある
丸出しにならないよう気をつけてますからねって書いてくれてるクリニックならケープなどかけてくれるのでしょう。
書いてないところは丸出しを覚悟しておいた方がいいかもしれません。
【大腸内視鏡】検査開始【激痛体験ブログ】
大腸のカーブで苦戦
モニタ越しに見る自分の大腸はぷるっぷるのぴっちぴち。
へええキレイなんだーと感動していると大腸がカーブにさしかかりました。
なかなか通らず、こちらも痛いまではいきませんがまぁまぁツラく。
最初はくの字に体を曲げて横向きに寝ますが上を向いて右足を左足に組んだりと
体勢をかえながらなんとかカーブを超えていきます。
激痛コーナー
ある程度進むと明らかに違うコーナーに差し掛かりました。
違和感があったら言ってくださいと言われてましたが違和感どころではありません。
カメラは曲がり角をうまく進めなくなるとツンツンと様子を見ながら曲がろうとしているようです。
それが痛い。ここは痛い。
最初は遠慮がちに「あ・・痛いです・・」と言ってましたが
「痛いです」
「無理です」
と心から言ってました。
脂汗が出るほど痛く、握りしめる枕に爪が食い込みます。
また体勢をかえてと言われても動けないくらい。
先生が現れる
大腸の中でカメラが行くも戻るもできなく痛みに耐えている時、院内放送に気がつきました。
「先生、内視鏡室2番にお願いします」
ここは内視鏡室2番。先生呼ばれてる?今やってるあなた誰?
手をかえると上手くいくこともあるらしい
軽やかに現れた先生は雑談で和ませようと話を振ってきますがこちらは絶え絶えにしか答えられません。
腹腔鏡手術をしたことは問診で伝えてあるので
先生「何取ったのー?」
私「し、子宮と・・なんだっけ、なんか両脇にあるやつ」
もはや卵巣というワードすら出てこない混濁状態。
今まで痛がる私をスルーしてた看護師も急にお腹さすったり優しい声かけをしてくれたり。
最初からして欲しかったけど先生とセットのオプションでしょうか。
それでも通らない内視鏡
先生の腕前でも個人的難所が通っていきません。
内視鏡の先端がつついているところじゃない通った後の場所が痛いんです。
なのでカメラが動く度に激痛。行くも戻るもツライ。
【大腸内視鏡】〜回想〜腹腔鏡手術後の癒着【激痛体験ブログ】
便秘をすると痛む大腸
3年前、子宮全摘手術後しばらくしてめずらしく便秘がちになった時のことです。
大腸が動いてるなっと感じた途端、うずくまるほどの痛みが!
手術した病院の内科を受診すると手術の後の癒着のせいと言われました。
便秘をしなければ全く問題はなくもともと快便なのでいつも通りお通じに気をつければ気にならない程度の癒着のようなので普段は気にしてません。
今痛い内視鏡の難所も同じ場所
先生「普通カメラが通ってしまえば痛まない、抜く時も痛まないのに今はカメラをどう動かしても同じ場所が飛び上がるほど痛いのは癒着があるせいだと思います。」
癒着があること伝えたかったけど話すのも困難だったので「はい」しか返せません。
鎮静剤を使えば検査うけられるかも?
先生「鎮静剤をつかえる病院なら検査ができるかもしれませんがココでは鎮静剤扱ってないので今見えてる部分だけ検査しますね」
以前胃カメラを鎮静剤ありで受けた時全く記憶がなくなったのでそれなら難所も超えられるのかもしれません。
先生「完全に痛みがなくなるわけではないのでわからないけどね」
鎮静剤が勝つか激痛が勝つか・・・
【大腸内視鏡】見えるところだけ検査【激痛体験ブログ】
ゆっくりカメラが引き抜かれていきます。難所を超えたらもうなんてことはありません。
多分癒着のない人ならこんな風な穏やかな気持ちでモニタに現れるぷるぷるぴちぴちの大腸を眺められたんだろうな・・。うらやましい・・。しかし子宮を取ったことは全く後悔していない!
なんなら死してなお傷を作っていく子宮の病巣が恨めしい(怒)
先生「キレイですねー今日は奥まで見られませんでしたが大腸がんが多い場所は検査できましたね!」
と励ましてくれました。先生、その前の謎の先生ありがとう・・。
【大腸内視鏡】手術経験がある人は癒着があるかも?【激痛体験ブログ】
術後がんばって動いたのに!
癒着は手術をするとある程度避けられないものだそうです。
術後すぐに動き回ったし、かなり頑張って点滴連れながら病院内を歩き回ったけれども癒着が起きてしまいました。
日常生活では支障がなくても内視鏡検査でこんなことになるなんて。
問診票はしっかり記入
検査前に書く問診票には手術経験があることを必ず書きましょう。
いつ頃、どの病院で、何の手術かを記入しました。
【大腸内視鏡】がん検診をうけよう【激痛体験ブログ】
便潜血検査は毎年やろう
激痛で中断した体験談は怖がらせるために書いたわけではなく、
こういうケースもあることを誰かに伝えたかったからです。
手術経験があっても大腸内視鏡を無痛で終わる人もいますので怖がりすぎず相談してみてください。
そして毎年の便に潜む血液の有無を調べる検査は必ずやりましょう。
簡単だし痛くないし!
鎮静剤ありで大腸内視鏡をうけよう
鎮静剤は検査に時間がかかりますが経験者はみな口を揃えて
「次も鎮静剤ありでやる」
と言います。私も次回は鎮静剤ありで挑戦予定。
痛いかもしれない、
不愉快な経験をするかもしれない
だけど検診は受け続けます。