社会保険の扶養について大きな改正がニュースで流れましたね。
勤務先が従業員数100人以下の会社で働くパート(配偶者の扶養にはいっている人)
バイトで稼ぐ学生さん(親の扶養に入っている)
年末働きびかえされて人手不足になってた雇用主
に大きなメリットがあります。
なんで100人以下の会社なの?
従業員101人以上の会社には106万の壁があってすでに社会保険に加入してるからです。
学生はいいの?
学生には106万の壁はありません。
現在の130万の壁
年収ではなく超える見込み
年収130万ではなく、交通費込み月額108,333円を超えると保険証と年金の扶養(子は保険だけ)から抜けなきゃいけません。
ここが今まで曖昧でした。
この判断をするのは扶養をしてくれてる夫や妻、お父さんお母さんである保険加入者本人の保険組合です。ひと月でも交通費込み月額108,333円超えたら抜けさせる組合もあれば、連続2ヶ月続いたら抜けさせる組合もあります。保険組合によって様々なのです。
またうっかり超えたことが後でバレて大変なことになることもあります。
超えるけど一時的なんですと証明できる
今まで扶養を抜ける判定は扶養してくれる人の保険組合だけでするものでした。
今回の改正で扶養されてる家族の勤務先が
「一時的です」と証明できるようになります。
具体的な証明方法は現在未定。協会けんぽや共済からアナウンスがあれば追記します。
連続2年とありますが年収で判断してませんから2年間の間という意味ですね。
どのタイミングで交通費込み月額108,333円超えても一時的ですと証明してもらいましょう。
無限に?
とはいえ限度があるのではないか?とも思いますが現在わかっていません。
保険組合の対応を待ちましょう。
また、ダブルワークの場合はどうなるでしょうか。
これも分かり次第追記します。
この制度のねらい
働き損ゾーンを2年の間で飛び越えろ!
収入アップできる!やったー!
2年間はお得に働けますね!
最強!無料の保険証を手に、年金の負担0円で将来満額の国民年金が約束されています。
130万の壁を意識しているパートさんたちは月収10万超えないよう常に働きびかえをしてきました。今回の改正で
「よしどんどんシフト増やすぞ!」
と扶養のままお得に年収を増やせます。
今後はシフトを増やし月収13万、15万と増やせますね。
人手不足で困っていた企業側にとってはありがたいことなので時給が上がったり有給休暇が増えたりするかもしれません。
より良い時給の職場に転職する人も出るでしょう。
そして2年後、このお得な期間が終わった時に現在の働き損ソーンをめでたく飛び越えていたら。
そもそも年収調整する必要がなくなっているというわけです。
2年後どうなっているかわからないから不安?
問題の先送りだ、という意見もあります。
しかし人口減少、物価上昇は間違いない現在。
2年の間に年金の3号の制度がなくなる可能性もあります。
106万の壁がもっと高く厚く手前になっているかもしれません。
また、壁は社会保険だけでなく配偶者の税金や家族手当などにもあります。
それらすべての壁を気にすることのない年収まであげられたら。
育児、介護、家事負担など働き控にはたくさんの要因がありますが2年の間に収入アップするのが最善ではないでしょうか。
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