ここまで高額療養費制度、保険組合の給付金制度、
ポイントを貯めるという方法をお伝えしてまいりました。
最後の仕上げは!
そう、確定申告の医療費控除!
医療費控除とは
確定申告をすることで、1月から12月に支払った
医療費を所得控除に入れることです。税務署でやるアレです。
誰が医療費控除を受けられるの?
確定申告で取り返すためには
所得税を払っている人
でなくてはなりません。
所得がないから受けられないや
待ってください、医療費控除は
本人でなくても受けられます。
扶養内の妻や子の場合を考えてください。
103万以下の収入ならば所得税がかかりませんよね?
そういう家族の分は
旦那や親の確定申告の医療費控除にいれればいいんです。
なんなら一番稼ぎが多い人で申告
扶養を外れるくらいのパートの奥さんや
大学生で結構稼いじゃったお子さんが
高額な医療費を払った場合
一番収入が高い人(所得税率が高いと思われる)に
まとめて医療費控除するのが一番得です。
所得税は累進課税。
税金をかけるもとの金額(課税標準といいます)に応じて
5%〜45%まで段階的に上がっていきます。
130万の壁を意識してるご家族や
時短勤務の奥様より
勤続年数の長い、キャリアを積んで出世してる
旦那のほうが税率は高い可能性があります
(所得控除も大きいので一概にはいえないが)。
別居の家族もいいの?
たとえば大学生が通学のために一人暮らしを
してると思ってください。この状態は
生計を一にする
といえます。別居であっても医療費控除の
申告を親がすることは可能です。
アトピーで働けず貯金を切り崩している
自分で国保に入るより、
親や兄妹の扶養の保険に入れないか聞いてもらってください。
そもそも扶養の保険証は0円です。
加入者が扶養者の分を払っているのではなく、
0円です。
医療給付がある大きな組織の保険組合なら
あなたのデュピ代は安くなる可能性があります。
ただ、本人のアイウエオ区分と
扶養の保険証のアイウエオ区分は違うので
よく確認しましょう。得をするためには
たくさん調べて自分で考える必要があります。
特に国保は前年の収入を見て保険料が決まりますから
働けなくなって仕事辞めたのに
保険料は仕事していた時の年収
にかかるという地獄のような仕組みです(しょうがないんだけど)。
できるだけ早く扶養の保険証がもらえないか
調べてもらってください。
そしてご家族の確定申告で医療費控除をしてもらって
ください。
医療費控除のおさらい
10万超えたら医療費控除!
というのは有名ですがちょっと違います。
医療費控除として申告書に書ける金額は
総医療費ー10万(または総所得の5%)を引いた額
となっています。総所得の5%?なにそれ?
そんな方のために逆算すると
給与総支給額2,972,000円以下なら10万以下でも
医療費控除は受けられます。
まぁデュピクセントをやるなら
10万なんてすぐですけれども。
高額療養費の還付は総医療費から抜きますが
そのかわり、医療費控除には
ありとあらゆる保険対象の領収書と
ドラッグストアで買ったお薬を足すことができます。
こうして、できるだけ安く
デュピクセントが打てるとわかって
いただけたでしょうか。