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お金の授業〜初めてのアルバイト〜

日本人はマネーリテラシーが低い!
子供の頃からの教育が大事だ!
学校でマネーリテラシーの授業をやるべき!

なんて声をネットで最近よ〜く見かけます。

子供の頃から教育って、お小遣い帳をつけることでしょうか?
それとも、某投資家のように100万円を渡して小学生の頃から個別銘柄株を買わせる事でしょうか?

いろんなタイミングはあるでしょうけれども一番勉強すべきなのは
初バイトのタイミングではないでしょうか。

初めてアルバイトをする方に読んでいただきたくて記事にしました。

結論 

自分で生活費や学費を稼ぐわけでないなら

給料は1月から12月のトータルは100万円以下
(自治体によっては98万)

ひと月の給料は交通費込みで108,000円以内

アルバイトという雇用契約

バイトと軽くいいますが立派な雇用契約です。
契約書を交わす事もなくバイトが始まることもあるようですが
本来は署名捺印しそれぞれが原本を保管すべきです
初めて契約書を目にして適当に署名押印するかもしれません。でも

必ず全てに目を通し、2通押印し1通持ち帰ること!

なかったとしても、何かの書類にサインをしたら携帯で画像を撮りましょう。

契約書や面接時に確認すること

求人情報と実際の勤務が大きく違ってないか、
時給は合ってるか、
勤務時間が募集に沿っているか、

確認しましょう!

ついでに、面接してくれる人はたいてい店長やそれに近い上の人ですから

その人の人となりもチェックしましょう。
こちらは決して弱い立場ではありません
双方合意の上の契約です。
威圧的だったり、勘違いしてる人なら断りましょう

「どのくらい働けますか?」の問い

どれくらいシフトに入れるかを聞かれます。
主婦のパートなら「旦那の扶養内で」と言いがちですが、

子供だって「親の扶養内で」です

この場合の扶養とは

社会保険の扶養

所得税の扶養

親の扶養手当の扶養

の3つ全てのことです。
3つもあります、注意してください。
1つずつ解説していきます。

社会保険の扶養

よく耳にする130万の壁です。
あ〜130万ね、と思うかもしれませんが
大半の人が勘違いしています。

130万円を超えたら扶養から外れるのではなく

このペースだと
12ヶ月で130万以上稼ぎそうだ

のタイミングで外れてしまうんです。
1月から12月の合計が130万以内なら
扶養から外れない、は間違いです(注1)。

例えば10月にバイトを始めたとして
1ヶ月30万円給料をもらったとします。
1月〜12月の給料の合計は60万円なので
扶養から外れないと思いきや、
この場合は外れてしまいます

なぜなら、11月30万円12月30万円、
このペースだと12ヶ月で130万円超えちゃうと
予想されるからです。

(注1)社会保険の担当者が実際扶養に該当するかの
判断を妻や子供の源泉徴収票でしか判断しない
こともあるので厳密ではないのかもしれません。

社会保険の扶養は月額10万8千円

毎月108,333円なら12ヶ月で130万以下です。
これなら社会保険の扶養内ですね。
でも急なシフト変更や残業などもありえますから
余裕を持ってシフトを組んでもらう必要があるでしょう。

忘れがち!交通費も含めて108,333円

交通費って所得税が非課税だからかうっかり忘れられがちですが
社会保険の扶養の判定は交通費込みの金額です。
気をつけてくださいね。
たった数百円でも超えたらアウトと思ってください。

所得税の扶養

これは親の税金を安くするための扶養控除の話です。
自分に関係ないからいいや〜と思うと大変なことに。

親の収入が多ければ多いほど控除が効いてきます。

国税庁HPより

早生まれでない大学1年生を親が扶養していれば
親の所得税の控除が63万もあります。
親の所得が高ければ 税率例えば税率20%以上で、
単純計算で126,000円税金が安くなります。
さらに住民税にも控除がありますから住民税も10%安くなっているわけです。

これをうっかり扶養以上働いてしまったら親は大増税です。めちゃめちゃ怒られます。

なので所得税的にも扶養内でいなくてはいけません。

これはバイトでお給料をもらっているのであれば

103万以下であればokです。
これは交通費は除きます
そして1月から12月のトータルですから社会保険とは違い、見込みではありません

でもちょっと待ってください。所得税的に103万以下に決めたのなら、

市民税も非課税

におさめたいじゃないですか。

市民税の非課税は市区町村で違う

ココで簡単な試算ができるのでちょっと見てみてください。
市民税の非課税は98万〜100万が多いでしょうか、
103万以下を目指すならついでにもう少し削って
市民税も非課税でいたくないですか?

あと3万をギリギリまで稼ぎたい!というのもありですが

市民税が例えば100万以下なら非課税の自治体で
もし1000001円稼いだら、

いくら市民税がかかると思いますか?

100万をたった1円超えただけだから・・・
税金は・・1円??

いえいえ、いきなり5000円です。
0円の次はいきなり5000円です。
これが均等割という仕組みです。

3万収入が増えるのは嬉しいけど
0円だった税金がいきなり5000円徴収されるとなると

ちょっと勿体無くないですか?働き損と感じませんか?
そんなにギリギリぴったり103万稼げるわけじゃなく
シフトの都合で100万ちょっぴり、オーバーするくらい
になることもあると思います。たった1円オーバーで
5000円の住民税、覚えておいてください。

扶養手当

これも親の勤務先によって違いますが
多くは扶養している家族の人数✖️○万円
という支給が多いようです。
その扶養の判定も社会保険と同様だったりと
勤務先によって様々ですから

必ず事前に確認をとってください。
そもそもない可能性もあります。


自分がどうすべきか、
今の自分の立場はどうなのか、
親の保険はどんな保険なのか、
今こそ確認しておくタイミングです。

ちなみに社会保険の扶養と書いてあるように
市区町村の国民健康保険のような
そもそも扶養という概念のない保険を
使っている場合は無視してください。


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